NO.21 公共工事で井戸ポンプ取替工事を行いました



米水津色利第1水源取水ポンプ
取替工事の紹介をします。 

ここの井戸ポンプは経年劣化で水量が
落ちてきたということで取替と
なりました。













古いポンプを引き上げて
新しいポンプと配管をセットするという
工事です。

一言で言うとそういうことなので
簡単そうに思われるのですが、

実際はそうではありません。

工事をするに当たって
ポンプを変更する前と後で

揚水量がどう変化するかを
確認することが条件として
ありました。

今回は容量の大きい井戸ポンプであり
揚水量が大きくなることから、

これをどうやって測るかが
課題でした。

水源開発を専門にしている
会社であれば
測定する水槽を準備できるのですが

この水槽は高額で
この工事のためだけに準備するのは
難しい。

そこで測定水槽を
自作することにしました。

コンクリート枡でノッチタンクを自作

架台(協力業者)

簡易ノッチタンク(協力業者)



































コンクリート升を
切って越流せきを作り

せきの高さで水量を
測ることにしました。

工事の手順は下記の通り、

1.既設ポンプの水量測定
2.既設ポンプの引き揚げ
3.新設ポンプの設置
4.新設ポンプの水量測定


順番に見ていきます。

1.既設ポンプの水量測定













自作の測定器では
せきの高さで水量を測定する予定でしたが、

計算上の水量と
実測の数値が違いすぎることから

45Lのバケツを用意し
満水になる時間を測定することに

変更しました。

2.既設ポンプの引き揚げ


ただ引き揚げればいいと
いうわけではありません。

配管がさび付いているので
無理に引き揚げると



配管がちぎれて井戸の底に
落ちてしまいます。

なので、慎重にゆっくりあげていきます。

引揚げ動画

3.新設ポンプの設置



これも慎重に下ろしていきます。
井戸の大きさは余裕を持っている
はずなのですが

底の方は経年変化で狭くなっており
途中で引っかかったりします。

4.新設ポンプの水量測定

既設の時と同様に測定します。


ポンプ起動初期は水が濁ります

結果として、既設の揚水量 

400L/min

新設ポンプの揚水量

750L/min

となりました。

新設ポンプは能力として
既設よりも高いのですが、

仮にバルブ全開で
750L/minの水量をくみ上げた場合、

井戸は急激な変化で
泥や海水(海が近いので)を

含んだりする恐れがあるということで
バルブをしぼり既設と同じ

400L/minに調整しました。












今回の工事を通して思ったのは、
水って自然の恵みだなあということでした。

ポンプを起動して
何時間くみ上げても勢いが
水量が減らない。


どんだけあるの?って
感じだし、

水を使うためには
いろいろ設備が必要といえども

井戸にある水そのものは
自然のものでタダですよね。

なんかありがたいなと
しみじみ思ってしまいました。

ということで
井戸工事もやっております。

水量測定も簡易型ですができますので、
井戸工事したい人はお電話ください。

0972-42-0336

武生(たけお)まで。
(株)武生テック

ツイッター
YouTube







コメント