NO.30 施工事例 中継ポンプ制御盤移設工事


このブログ書いていて思うのが
前提が長いですよね。

専門的でマニアックな
内容なので核心部分を伝えるために

どうしても概要を説明しなければ
ならないというのがネックかなと思います。

でも知っておくと
いずれ役に立つ日が来る(?)

ということを

目指してなるべくわかりやすく書こうと
思いますので、

時間の空いたときに
読んでいただけると幸いです。

それでは始めます。

中継ポンプ制御盤と聞いても
これもまた馴染みがないですよね。

今回も下水道にまつわるお話しです。

下水道って汚水が流れている
配管のことだと思っている人が
多いです。

高いところから
低いところへ流れて

最終的に下水処理施設に
たどり着いている。

そういうイメージでしょうか。

もしもそうなら、
下水処理施設はかなり低いところに
作らなければいけませんよね。

自分の家から
遠くなればなるほど

低いところにしないと
水が流れませんから。

それに流れているのは水だけでは
ないですしね。(^_^;)

おわかりの通り、
低きに流れる力で汚水が

下水処理施設にたどり
着いているわけではありません。

実際は途中にいくつも
マスを作ってそこに汚水をためて

ある程度たまったところで
強制的に強力なポンプで
下水処理施設に送っています。

そのマスのことを
中継ポンプ槽といいます。

下水道の通っているところであれば
一定の地域にいくつも
中継ポンプ槽があります。

ここにポンプが2台設置されていて
汚水がある程度たまったら送ることを
繰り返しています。

ポンプがあるということは
電源が必要で

動いたり止まったりするための
制御の仕組みも必要で、

仮に止まってしまったら、
警報を出して知らせることも
必要です。

なので、中継ポンプ槽には
制御盤と電源を引き込むための
電柱があるのが一般的です。

今回、道路改良工事でその制御盤と
電柱が邪魔になってきたのでそれらを
移設する工事のお話しです。

ここまでが前提の話です。

ここからが本題。

工事内容は、

電柱は新しく建てる。
制御盤は移設する

というものでした。

制御盤を移設するといっても
ただ単にそれらを取り外して
移設すればいいかというと、

ことはそう単純な話では
ありません。

なぜかというと、
中継ポンプ槽には絶えず汚水が
入り続けていて、ポンプを
止めるわけにはいかないからです。

したがって、

ポンプを動かしながら
制御盤を移設
しなければなりません。

どのようにしたかを以下で
説明します。

まず新しい電柱を先に建てます。


そして基礎を作り、
制御盤がおける準備をします。




電柱も電気が引き込める用意ができたところで
発電機と仮設の制御盤をポンプの近くに
設置します。





仮設の制御盤も簡単ではなく
今まで同じようにポンプを動かしてくれる
機能を備えたものをつなぎます。


発電機と仮設の制御盤で
ポンプに電源を送れることを確認した上で

既設の制御盤を移設します。




各配線をつなぎます。

電力会社に日付を指定して
引込工事をします。

本設の電源が生きたところで
仮設の制御盤から本設の制御盤に
切替です。

最後に試験調整をして完成です。

今回の工事は小規模でしたが、

電源の切替や機械設備の切替って
設備を仕事にしている者としては

緊張させられるものでもあり、
スリルのあるもので

終わったあとはかなり充実感を
味わえます。

もしこのブログを読んで
電気や水道の仕事に興味がわいた

そこのあなた。

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募集しています。

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(最後は人の募集かーい)

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