NO.37 施工事例 UPSのバッテリー交換 脇役のUPSにしびれます


今回はUPSのバッテリー交換について
お伝えします。

UPSって何か知っていますか?
無停電電源装置のことです。

要は機械の電源が
切れないようにするための
装置です。

機械の電源といっても、

絶対に停電しては
いけない機械に使われます。

絶対というのも幅はありますが。

例えば銀行間を結ぶオンラインの
コンピュータとか、電話交換機とか

インターネットのサーバとか、
切れてほしくないものには必ず
UPSがついています。

今回交換したのは、
配水施設(浄水場)の制御盤内にある
UPSです。

ここも停電して止まったり、
何か警報が出ているのに

停電で警報が担当者に届かなかったら
水が止まるので設置されています。

そして
3年から5年が寿命です。

寿命ということで交換となりました。

以下が取替の模様です。
施工前

施工中 前カバーを開けました

バッテリーを引き出します

新しいバッテリー

完 成
UPSって実はすごいのです。
ここから豆知識コーナーです。

停電が起きるときというのは

私たちがわかるように
起きるというのもあるのですが、

実は瞬停といって、
一瞬切れるということがあるのです。

0.1秒とか切れて入る。

0.05秒切れてはいる。

こういうのが瞬停と呼ばれるものです。

それでこの瞬停して
復電する(電気が入るとき)が
難しいのです。

電気って
電圧と電流があるというのは

ご存じだと思うのですが、
それにプラスして周波数
いうのがあるのです。

(交流というのですが、
ここはおぼえなくていいです)

ちょっと難しくなってきましたね。

超簡単に言います。

電気は2本の線で電流を流しますよね。
仮に白い電線と黒い電線としましょうか。

電流が黒い線から流れて
白い線に戻ってくる。

次の瞬間、今度は白い線から流れて
黒い線に戻るのです。

これを繰り返す。

黒から流れて白に戻る。
白から流れて黒に戻る。

つまり、電線の間の
行ったり来たりを
繰り返しているのです。

この繰り返しの回数を
周波数といいます。

黒から流れて白に戻り、
白から流れて黒に戻るのを

1回と数えると

1秒間で何回それを
繰り返すかで周波数が決まります。

通常、西日本だったら1秒間に60回、
東日本だったら50回繰り返します。

なぜ2種類あるかはまたいつか話します。

とりあえず、この周波数というのが
あるというのがわかりましたかね。

それで、何が難しいかというと
先ほどの瞬停したときに

一瞬入ってくる電気は
切れるじゃないですか。

そしてつながるときに、
この周波数のタイミングを
合わせなければいけないのです。

合わないと特に電子機器は
おかしくなります。

切れたときにUPSはバッテリーで
電源を供給して、停電がなかったことに
する。

でも復電したときには、
周波数のタイミングも合わせた上で

元々の電源と機械をつなぐ。

これを瞬間的に行う。
仕様書に「無瞬断」と書いてあります。

何があっても、何事もなかったかのように
してくれる。

何も主張しない。

しびれます。

このすごさが伝わりますかね?

オタクですね。

というわけで、
今回はUPSの交換の話をしました。

UPSで聞いてみたいことなどありましたら、
お電話ください。

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